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この食事会は李信が始めた事。
でなんで、温形が逆上するような状況を作ったのは、李信ですが、まあ仕出かしたのは温形です。
これ、温形が短刀を李信に突き刺そうとした。しかし、武人とてして練達している李信自身は何ともない形でこれを制している訳ですが、それはそれです。
問題になるのは、温形の加害行為に対して、秦法統治下として、キチンと法律に則って秦軍側は対処できるかどうかが問題です。
これ、立場上、李信は温形のやったことをスルーできはしますが、それやっちゃうと、ただでさえ嬴政情緒法だったものが、更にグダグダになります。
現場ですら更に恣意的判断するのか?と。
しかも、現在の秦法がナンボ笊同然であったとしても、流石に統治下で住民が反逆行為を起こしたトキの対応法律ぐらいは作っているでしょうから、正味で考えたらさらに問題は深いです。
まだ作成されていない法律に対する処分であれば、現場判断として許される余地も多いでしょうが…、反逆行為として、既に対処の方法や刑罰計量が規定されている様な行為に対してまで、現場監督者が恣意的判断で、コレを不問としてしまえば、最早、秦国・秦軍は、説得力ある法治国家としての在り方を、作中で示す機会を永久に失うと言っても過言ではありません。
と、いいますかね??
騰が掲げている、『理想郷どうやって作る?』という課題をこそ、嬴政や李斯がこれまで、勉強してきていた法家思想、法治国家制度で、解決する問題として、これまでキングダムで取り扱ってきたハズなのに。。。
何で、それ以外の情緒的な方法で問題を解決しようとするんだよ?
娯楽作品とは言え、キングダム、秦という国家が歴史の中で登場してきた意味を問う、歴史作品としての意味がこれでは完全に没却されてしまっています。
そもそも何故、嬴政も李斯も昌平君『六将の方が地方長官よりも権限上だ。』とするのは良いにしてお、その後のバックアップを騰にしてやんねーんだろ??
剛京さんが、騰のバックアップというのなら、それはそれで、最初から騰の方針に対して文官として支援できるように、キチンと命令しておけば、剛京文官団とて、最初から、統治計画の設計も準備もそれなりの範囲で準備できていたのではないか?
再三、騰自身、李信に説明する際も、『南陽を理想郷とか、確かに本来は武将が考える類の問題ちゃう。』と言うてますが、、、。
河了貂&昌平君『騰はそーゆー事も考えてくれる武将ww』
嬴政『じゃあ、丸投げにするわ。。統治した先々の法律どうしよう? 韓非子全巻セット、読んでみたけど何書いてあるか全然意味わかんね。』
有体に言えばこんな状況なワケです。
李斯は李斯で、『様々な文化背景を無視て法律を設計するのは無理がある。法とは人の願いだ!』(参照: 話)とか、正しく、今、秦が韓の統治を開始するタイミングにこそ、必要な法律を作るべきかのような、伏線台詞を自分で吐いていたのに、何で、今まで何も準備してこなかった??
李斯も嬴政も、韓非子を死なせてまで、一体何を勉強していたのか意味が分かりません。
そして、ココは、騰に武将としての仕事に専念させてやりましょうよ??
洛亜完たち、戦えば普通に強い連中なので、下手したら騰たち負けちゃうよ?(汗)
そして最近、フワッと言語化できたのですが、、。
嬴政って、一言で現代人で例えれば、、、。
『俺、司法試験合格する!』とか言って法律の勉強始めた奴が、途中で内容が難しくなって勉強を止めちゃったのと、なんか似てませんかね?
キングダムネタバレ-李信の温形への対処の仕方を考える。
普通に考えたら、、、死刑にするしかないでしょう。
キングダム作中で、現状に照らした、統治下地域における刑法的な明文法律がどのように制定されているのかは、定かではありませんが。。
流石に、占領地域や、既存統治下で、国の管理・武官に対して、暴行や殺害を試みた者を処罰する法が制定されていない訳がありません。。
これは、今は武官である六大将軍騰の方の権限が、剛京さんらの権限より上回るとか以前の話しでもあります。
何故なら、そもそも、法律がそんな属人的な優劣で、効果が変わるのであれば、それはもう最初から法治国家の法律ではないからです。
単なる、“人治国家”のソレでしかありません。
まあ、もしかしたらですよ?
秦の法律の規定の中に、被害の発生状況等、状況を鑑みて、李信を含む現場の行政官の裁量で、現代でいう“起訴・不起訴”の決定を下す裁量が組み込まれているなら、李信が温形さんの行為を不問とすることも可能です。
強いて起訴制度の意義に照らして言えば、どの様な国であれ、規模の大小、優先順位、証拠の確度等を問わずに、ありとあらゆる紛争やトラブルを、裁判を実施して解決しなければならないとしてしまえば、却って行政効率を損なう問題を抱えるからです。
しかし結局、問題になってくるのは、温形を処分できる、出来ない、見逃すことが出来るか?否か??という部分は然して問題にはなりません。
あくまでも、問題なのは、温形を処分するか、しないかの実質的な問題です。
いずれにしても、どのように対処するのが、適切になるのか?
そして、何よりも、その決定が、秦の法に則って、公正な処分であったのか??
この二点が重要になってくるものと考えます。
温形がメシ会を実施した飛信隊隊長李信に短刀を突き立てようとした、したこの状況を、李信がどの様に差配するのか?
【※正確な事を云えば、差配するのは剛京さん達であるべきなのだが、それを正確に報告するか否かを含めて、李信の動きが問われている。】
A:無処罰として、統治する上で住民たちが秦の統治を軽んずる結果になっては当然失敗ですし。
B:温形の処分をやり過ぎてしまい、結局、住民たち対する恐怖と対立を深めてしまっては、元も子もありません。
うーん?
難しいです。
普通に考えて、李信たちが、本営に伝達を飛ばし、剛京さん達に事の顛末、状況と背景を正確に報告して、判断を仰ぐなどと云う事をするとも思えません。
むしろ、その前に、温形さんが仕出かした事に対して、飛信隊と住民らの反応が過激化する事のほうが危ぶまれます。
この場合、飛信隊の面子はそれほど大きな反応を直接示す事はないでしょう。
何故なら、李信その人が非常に落ち着いて温形さんに向き合っているからです。
なので、飛信隊の側に対しても、李信の統率が乱れる事の可能性は乏しいと考えられます。
恐らく、住民たちの方が、温形さんの行動に、何か過剰反応してしまい、その対応のために止む無く飛信隊の面々が巻き込まれるといった状態になるのではないでしょうか?
そして、予想される住民の反応はどのようになるでしょう?
一番大きな粗相を仕出かした、温形さんに避難を浴びせるか?
これは普通にアリ得るでしょうね。
それとも、その反対に、秦軍に面従腹背していただけの過激派住民が触発されて、“我も続け”とばかりに、加害行為の実効に踏み切る者も出てくるかもしれません。
通常、政治家が占領地を統治する上での事を考えたら、上記のように統治を受け入れている穏健派と造反組を、明確化して、対立させて分断統治するのは常套手段というか、ほぼ必要な工程にはなってくるのですが…、
しかし―、
今この現場において、住民同士が割れて、女子供を巻き込んで騒動が起こるのは流石にマズいでしょう。。
騒動が発生しても飛信隊側は全員丸腰なので、これを制圧するのは、非常に困難を極めます。。
ん??
飛信隊側は丸腰??
もしからしたら、李信が丸腰で温形さんと向き合っている点で、何か切っ掛けが作れるかもしれません。
温形さん『フゥー!フゥー!』ガチガチガチガチ!
李信『どうした?俺は丸腰だぞ。』
多分、多分ですよ…、温形さん。
この反抗は、突発的なモノだったとはいえ、彼自身、例えば、昔、秦軍に家族を殺されたなどと云った点で、秦軍に対して何か抱えるものが在ったのでしょう。
勿論、その理由も突発的な行動も李新が受け入れてやらねばならない理由には、何一つ成らないのですが、ここで李信が丸腰も状態で、温形を制圧はするのですが、反撃を下すなどといった過激な反応は一切せずに、温形を我に返してやれば、いいのではないか?
少なくとも、剣を遣わずに、もともと怯えていた住民たちを鎮撫するのが目的だったワケですから。
を向けられた李信自身がこうした大きな反応をしない事で、結果、温形の行動を見た住民たちが、大きなリアクション芸を起こすのを防ぐことになるカモしれません。
キングダムネタバレ-李信の取るべき行動、出すべき指示
で、もって、ここからが李信の動きとして一番重要です。
具体的な動きや台詞を考えてやると、以下のようにすれば上手く現場の収拾から問題解決に持って行けるのではないでしょうか?
李信『俺達は戦場で敵と戦う事があっても、城の中で、住民相手に剣を突き付ける事は絶対にしない。じーさん?アンタが剣を持って俺に向ってきても、傷を付けることすらできん。だから、俺はアンタを殴ろうとも殺そうとも思わない。だから落ち着け。』
とまあこんな感じで、先ずは、この場に於いても温形さえも無事あることを、明確にしてやることが重要です。
で、その次の工程が重要になってきます。
一度、住民の緊張感が解かれたところで、李信はその上で、ココから先の明確な申し送りを、温形と住民に提示する必要が在ります。
李信『俺にはじーさんに対する怒りも恨みも無い、だが、じーさんが、城の中で丸腰の相手に、突然、刃物を出して暴れた事は事実なので、此の事の是非は、法と規則に詳しい、文官の処断に委ねる。そして、これはあくまでも、この、じーさん個人の問題だ。今で、ここで飯を食っていたダケの他の者たちに、何ら共謀等が無ければ、君達は一切罪に問われ無い。』と言った感じで…、
秦の法に照らして温形を処断するのであれば、李信の仕事はあくまでも、ココで騒ぎを拡大させない事に徹してもらえればいいです。
この局面のポイントは、今回の、温形の行動について、飛信隊対住民の構造に、絶対に発展させないようにすることです。
①温形という個人が、平時下に於いて、民間人同然の丸腰の人間相手に、加害行為を行ったに止まる話を限定して、先ず、他の連中は関係が無いことを明言する必要が在ります。
②さらに、法執行官でも行政官でもない李信が。直接、温形に刑罰を加えず、自力救済を施さない事も明言する。
ココで、李信としては、食事会の外で待機しているハズの、武装兵士複数を相当数【※温形に対して2名、この程度が妥当か?】を召喚し、温形の身柄を拘束。
同時に温形を監視して、自殺を防止します。
そして明朝、統治部門の文官団に温形を引き渡しを、行い、同時に、李信は上意監督である騰に事の次第を報告する。
コレで李信の仕事は終わり。
で、いいと思います。
そして、李信が言語化できるとは思えないですが、この事件を処断を引き継いだ、剛京文官団と騰は、冒頭で記載しました…、
A:無処罰として、統治する上で住民たちが秦の統治を軽んずる結果になっては当然失敗ですし。
B:温形の処分をやり過ぎてしまい、結局、住民たち対する恐怖と対立を深めてしまっては、元も子もありません。
A+Bの現況課題を勘案して、ここから秦法を中心にしたうえで、前城主硫安の存在も活用する上で、秦統治以前の韓法との対比を交えながら、温形の処断を検討するフェーズに移行します。
ココから李信は何もしなくていいです。
そして、この工程は非常に重要です。
具体的に解説すると、現状、秦と韓の二つの旗が事実として掲げられており、更に、オブザーバーとは言え発言権が公然と許された、龍安及び旧統治者層を始めとして、秦の統治を受け入れ出している住民派閥を、完全に秦側として取り込む為に…、
“温形の処断は、元韓の住民たちの福祉を加味した上で下されたモノ”と、内外に宣伝する必要があるからです。
法律論としては、もしもコレで温形が何も処断無しとなれば、例えば、他の韓の住民が、突如、刃物で誰かを斬りつけても、無罪放免になっちゃうけど、ホントにそれでいいの?
例え、それが韓同士の住民、それこそ女、子供であったとしても、丸腰の温形に処断を下さいないという事はそういう事やぞ??と、法治国家としての価値観教育を、韓の住民に施してやる機会とも捉えることが出来ます。
そして何より、斬首にせず、活かして置いた龍安こそ、ここで活用すべきです。
キングダムネタバレ-温形の最終的な処断は如何に?
さて、上記の工程を経て、最終的に温形には、どのような処断がくだされるのか?
当然、いちばん肝心な、判断の根拠となる秦の法律がどうなっているのか、作中で一切開示されていないので、基本的な、実体部分の行政法・刑法・手続き法が揃っていた上で、尚且つ、軽量とその範囲まで、規定されていて、その上で、、
A:無処罰として、統治する上で住民たちが秦の統治を軽んずる結果になっては当然失敗。
B:温形の処分をやり過ぎてしまい、結局、住民たち対する恐怖と対立を深めてしまっては、元も子もない。
これ等の政治的課題の調整、克服を実現したいとすれば、如何な結果を迎えるでしょうか?
例えば、温形さん。。
死罪ではなく。
南陽住民権を喪失して、城外追放などは妥当な刑罰にならんでしょうか?
ただし、温形さんの年齢を考えれば、事実上の死刑に等しい可能性はあります。
しかし、温形さんの遺体を城内に晒さないだけ、住民の心理的負荷は軽減されます。
しかも、単純な話、秦軍との平穏な統治下を望むより、秦に対する個人的な復讐を果たしたいのであれば、現在、健在なる新鄭にでも行って、次回、再戦に臨んでいただいたら良い訳です。
秦軍は、秦国に復讐に臨む住民の方々の内心の自由、自己決定も最大限尊重致します。
他の南陽住民の平穏を侵害を侵害しない、公共の福祉に反しない限り。
そして―、
南陽の広場にて、温形さんの裁判が公開。
集まった、住民達。
住民共『ざわざわざわざわ。』
龍安さん『それでは主文。温形には城外追放を申し渡す』
住民共A『なんやて!?』
住民共B『死罪ではなかったのか。』
龍安さん『判決の理由を説明する。飯食ってる最中に、突然、暴れ出して刃物振り回すなんて普通にアブねーだろ糞ジジイ。相手が武術の達人、李信殿だったから、今回は事なきを得たが、コレで相手が女子供やったら、どうなっていたか考えた事あるんかボケェ! しかも李信将軍は、武術の達人の上に、童貞やぞ!?』
住民共全員驚愕『 えェーーー?? 』
李信『ち、違うわ! しかも、それ何の関係あるんだよ!!(# ゚Д゚)(な、何であの人が!?)』
龍安さん『李信将軍、大いに関係があるぞッ! そんなんなァ! 女を襲うどころか風俗店にもビビッて近づかないイノセントワールドな李信将軍と、ボケて刃物振り回すジジイと、南陽の住民にとってどっちが危険なんか、普通に考えて、そんなん、ボケて刃物振り回すジジイの方が危険に決まっとるやろがィ! ガーハッハッハwww』
住民共C『ホンマや!殺人未遂ジジイよりも、童貞の方が安全に決まっとるわ!!』
住民共D『ホンマや!女子供にとって、そんなに安心なんやったら最初に言うてくれよww』
住民共E『みんな! こうなったら李信将軍の筆おろし手伝ったろうぜ!!』
南陽住民全員『ウォー!純粋な李信将軍バンザーイ!!』
南陽住民全員『ディーティー! ディーティー! ディーティー! ディーティー! DT! DT! DT! DT! DT!』
歓呼の渦に巻き込まれる南陽の住民達。
雨降って地固まる。。
温形さんの加害行為を、一夜にして見事な秦韓友好の挙国一致体制にまで持ち込んだのは、現六大将軍騰と次期六大将軍李信の二人がいてこその成せた業。
騰『フッ…、南陽の民の心が開いていく…。』
李信『あ、あ、あわわわわ(汗)』
龍安さん『引き続き主文! 李信将軍には筆おろしを命じるッ! 私が全責任を持って、今すぐ南陽最大の歓楽街をご案内致しますッ!!』【※自分が行きたいだけ、名君だけど風俗好き。】
剛京さん『龍安殿!?なんと、そのような大任!? 貴殿一人にだけそこまでの責任を負わす訳には参りません。これは長官として私も同行せねばならならんでしょう。いやはや全く忙しい!』【※国費で遊びに行くベテラン長官。やっぱり風俗好き。】
尾平、慶さん、昂クン『チョット待て信! こないだジジイに刃物振り回されたばかりじゃないか! しかも、風俗店で丸腰どころか全裸になるなんて、信!将軍のお前にもしも何かあったら飛信隊は解散になっちまう! そんな事あっちゃならねェ! よーし、ここは俺達が、南陽の風俗店は、本当に安心の安全の優良店か確かめて来てやるから、ここで待ってろ!! お前の身体はお前だけのものじゃない、次期六大将軍の貴重な身分なんだから、俺達が安全を確かめて来るまで、絶対にココを動いちゃなんねーぞ! いいか絶対やぞ!! 俺達三人が戻るまで、絶対やぞ!!』
李信将軍『………。』