そこに虎杖が宿儺の術式をクリーンヒットさせます。抵抗を続けようとする宿儺ですが、虎杖の逕庭拳により二重の衝撃が襲います。隙ができた宿儺に、虎杖の黒閃がさく裂!
伏黒は自らの意思で肉体から宿儺を追い出しました。
完全に目覚めた時、宿儺は伏黒が自分自身として生きていくことに苦言を呈しました。
津美紀を殺し、生きることを放棄し、助けた虎杖がたくさんの人を殺したのです。そんな伏黒が生きていくなんておこがましい。
しかし、落ち着いて話す宿儺の言葉が、伏黒には必至な訴えに聞こえていました。
19本の指から構成されている今の宿儺。
これまでは良い方向に働いていた共振ですが、今の場合19本の指が伏黒から離れることで死んでしまうと、残りの1本も弱まり魂を保つことができないのです。
死を恐れる宿儺の本心を見抜いた伏黒は、他人のために生きるため宿儺を捨てました。
呪物としてそれだけでは動くこともできない宿儺に、虎杖は近づきます。
虎杖はもう一度、一緒に生きていく提案をしますが、宿儺はそれを拒み・・・。
宿儺がいなくなったことを感じ取った裏梅もまた、これ以上の無駄な戦いをやめ、消えていきました。
そしてしばらく、伏黒が目を覚まし、高専1年は虎杖が預かっていた五条からの手紙を読みます。
最後に話した虎杖にはありません。
釘崎への手紙は、母親の居場所。そして伏黒への手紙は、父を殺したのは自分だという報告でした。
周りからすればドン引きの内容ですが、それでも伏黒にとっては笑い話でした。
手紙を確認し終わった一同は、真希たちの元に行きます。申し訳ない気持ちでいっぱいの伏黒ですが、集まるのは別の理由。
高専にはまだ乙骨を助けるという任務が残っているのです。
- 乙骨のコピー術式
今回、乙骨のコピー術式の全貌がほぼ明かされることになりました。
それは、コピーした肉体の部位が再生した時点でコピー条件がなくなるというものでした。
なるほどと思う反面、これって羂索の術式を無くせる可能性があるという事じゃないかとも思いますよね。
リカが羂索の肉体のどこの部位を食べたかはわかりませんが、その部位を反転術式で治せば、羂索の術式がなくなり、乙骨が五条の体で生きていけるということになるんじゃないでしょうか。
- 乙骨は生き残る?
前述した方法以外で乙骨が生き残る可能性はあるのでしょうか。
リカちゃんの涙に関しては、まだ回収されていないような気もしますが、あれが乙骨の死を意味しているか……。
そもそも、羂索の術式が停止しても、乙骨が五条の中で生きられればいいだけの話であり、生かすも殺すも芥見先生次第ということなのですが、最終回までの話数を考えても殺す必要性がないようにも感じますよね。
最後は、五条の姿で生き残り、五条に意志で少し体が動くといったような、かつての夏油のオマージュ的なシーンは合ってもいいような気はしますね。
- 虎杖の指は反転術式では治せない?
虎杖の指に関しては、宿儺が伏黒に移る際に左小指をちぎって伏黒に食べさせたため、リカちゃんが食べたのは左手薬指ということでしょうか。
虎杖は入れ替え修行で反転術式を覚えたわけなので、今なら自分の指を修復できるはずです。
何が言いたいかというと、左手薬指は治さないとして、宿儺にちぎられた左手小指を反転術式で治せば、コピー術式が無効になるように、伏黒に食べさせた分はリセットにはならないのでしょうか。
そこは宿儺が縛りをかけたか、もしくは呪いが強すぎて反転術式では修復不能ということなのでしょうか。
- 釘崎復活は五条のプラン?
今回の釘崎の復活において、色々気になる部分はありますよね。
まず、釘崎を復活させるのは五条のプランだったのかということです。
五条は、乙骨が宿儺の指を食べようとしていた際に、乙骨の狙いである解析することにはならないということもありましたが、それ以上に宿儺の指を失うことを気にしていました。
宿儺との繋がりを失いたくない、賭けであると言っていたように、あれは釘崎が復活して共鳴りを宿儺の指にくらわせる可能性に賭けたということでしょう。
ただ、やはり賭けということもあって、釘崎が復活するかどうか、復活したとしても宿儺の指に共鳴りが効果があるのかどうか、半信半疑だった可能性は高そうですね。
- 釘崎復活はどうやって?
正直、前々回に宿儺の指が描かれた時点で釘崎復活の狼煙は上がっていたと言えますが、実際どうやって復活したのでしょうか。
歌姫からは、復活して半刻も経っていないということでしたから、つまり30分も経っていないというわけで、本当についさっきなのでしょう。
釘崎は死にたてホヤホヤ状態で維持されてたはずで、ずっと治療にあたっていたのでしょうか。
このタイミングでの復活は、高専側としても予想はできていなかったようですから、これは賭けに勝ったということなのでしょう。
虎杖復活のオマージュである小島よしおの演出もあり、なかなか胸に来るものはありましたね。
ただ、どちらかと言えば、気になるのは宿儺の指に共鳴りが効く方ですね。
- 宿儺の指に今まで共鳴りを使わなかったのは?
宿儺の指は特級呪物であり、もともと共鳴りなどは効かないと思っていた読者が多かったと思います。
今回は、それも踏まえて縛りを科して、破壊するのではなく術式効果に特化した形です。
なぜ、これを今までしてこなかったのでしょうか。
虎杖に受肉していた際には、まだコントロールできていたため、やらなかったということしか説明がつかないですよね。
釘崎は、復活したけど別に強くなったわけではないですから、渋谷事変前と変わらないはずです。
それとも実は覚醒して復活といったパターンなのでしょうか。
まあ、いずれにせよ伏黒から引き剥がすという名目で釘崎の共鳴りというピースが最後に必要となったということでしょう。
いずれにしても、一年ズの共闘は胸熱以外何者でもないですね。
- 釘崎復活は一時的?
あまり考えたくない内容なのですが、釘崎が復活したのは一時的ではないかということです。
それはやはり、夜蛾の呪い、完全樹立型の呪骸の作成方法を呪いとして楽巌寺に残していたことから、この呪いを使って一時的に釘崎を復活させている可能性があるのではないかということでしょう。
まあ、夜蛾の呪いの伏線はまだ回収されていないわけで、ここで回収してくる可能性は十分あり得ますよね。
ただ、虎杖復活のオマージュをしているところからも、生前の記憶がありそうなので、完全樹立型の呪骸と考えるのは不自然ということにもなります。
ここは、一時的ではなく、完全復活したものと考えておきましょう。
- 宿儺の指は京都にあった?
楽巌寺と歌姫が見守ってたということは、宿儺の指は、宿儺戦の時には新宿にはなく京都に保管していたということでしょうか。
となると、新田たちがいるところも京都だったのかとも思ってしまいますよね。
もしくは、宿儺にやられた高専メンバーに対して治療を行っていた者たちは、釘崎の治療は終わらせてて復活を祈っていたパターンも考えられるのか。
いずれにしても、宿儺はこうなることは予想していなかったのでしょうか。
最後の指が見つからなかったことに関して、裏梅に対して余裕の態度を見せていましたからね。
高専側が持っていることも予想で来ていて、その事実を放置した結果が現在の状況になっているということでしょう。
自分自身が強すぎて、傲りの様なものが弱点とも言えそうですよね。
- 結局、三人が生き残る流れなのか?
釘崎復活により、ラストまで生き残るのは、虎杖、伏黒、釘崎の三人となった可能性が高くなりましたね。
五条含めた四人の中で、五条だけ死ぬパターンということでしたが、何とも言えない気持ちです。
ただ、釘崎も虎杖の回想シーンで如何にも死んだ側にいたような描かれ方をしていたため、まだまだわかりませんね。
もしかしたら、釘崎だけ生き残るパターンも十分あり得るわけですから……。